朝ご飯に現れないから探した。
いろんな所を。
すると、いつもは入る事のないクローゼットの隅っこにいた。
「幸ちゃん」って声を掛けてもまるで反応なし。
まあ、いいわ。
元々「にゃ〜ん」なんて返事をしてくれるのは、缶詰をもらう時だけだからノーレスでもいいの。
でも、逃げないのはおかしい。
絶対におかしい。
だって幸ちゃん、何故だか最近どんどん野良化して、人の顔見ればビューンって逃げるのだもの。
それで、足に触ってみた。
「ぎゃー、幸ちゃんが冷たくなってる!」
ダンナを呼びに言った。
「幸ちゃ・・・」
「幸ちゃんがどうした」
私のただ事ではない様子にダンナも血相を変えてリビングにやって来た。
「幸ちゃんはどこ?」
「ここ、ここにほら冷たくなって・・・ 昨日まであんなに元気だったのに」
で「幸ちゃん」
ってダンナが声を掛けたら、何とあたふたしながらビュンビュン逃げちった。
「あれっ?!」
「びっくりさせるなよ」
「だってね、幸ちゃんの足を触ったら無反応で冷たくて・・・」
とそこまで言って気が付いた。
そうだ、幸ちゃんの足はそうなんだった。
そうなんだったんだよう。
朝から私、何ボケてたんだろ。

都合のいい事言うようで何なんだけどね、こんなふうにね、寝ててくれたらね。
あんなに慌てやしなかったのにね。